お役立ち情報

2017.10.26

トレーニングメニューの考え方

トレーニングメニューを作ってほしい!!トレーナーをしていると喜ばしいことに、そのようなオーダーを多く受けます。しかしトレーナーにとっては、以外のこのオーダーは難しく・・・。

テニスが専門なのでいつもテニスを例えにしてしまいますが、テニス選手がコーチに「私のスイングメニューを作ってほしい」と頼む人はいないと思います。仮にそのようなケースがあったとしても、コーチからすれば「いやいや、打ち方もグリップも知らないのに、スイングメニューなんて作れないよ!!」と思うでしょう。打ち方は、例え真似をしても二人として全く同じスイングにはなりえません。体格・身体の使い方・性別・テニス歴・怪我の起用歴・練習時間・性格 etc etc. 様々な要因が重なって、その選手”独自”のスイングが完成します。

トレーナーからも同じことが言えると思います。選手一人ひとりによってメニューは異なります。一番不幸なケースは、トレーニングをしたことによって怪我をしてしまった。ウェイトを落としたとかではない限り、直接的な因果関係を証明することは難しいですが、少なからず、トレーニングのせいで・・・という事を聞いたこと、もしくは経験したことがある人もいるかと思います。

トレーニングメニューもさることながら、トレーニング姿勢というのが非常に大切になります。トレーニングという言葉を言い換えると「身体にある一定以上の負荷をかけることで、身体を鍛える」と言えると思っています。この「負荷」がまず適正な量なり強さであること。そして何より、それを正しい姿勢で行えているかという事。トレーナーは常にそれを意識して、あくまで個別的にあったメニューを組みます。

IMG_5783[1]

またまたテニス例ですが・・・サーブ1カゴ打ちました!!ストローク100球打ちました!!もちろん大切な事です。が、ただそれをやるだけでは不十分です。トレーニングも同じ要素があると思ってほしい。あくまでその選手の①現在のフィジカル(長所も短所も) ②怪我の起用歴(現在の怪我も含め) ③年齢 ④運動歴 ⑤トレーニングに当てられる時間 ⑥運動時のフィジカル的問題点 ⑦そしてなにより、トレーニングのゴール設定。最低限その情報がほしいし、選手である以上これらの要素は常に考える癖を身に着けるべきと思っています。自己理解というべきものかもしれません。

IMG_5782[1]

IMG_5781

病院に行けば、ドクターが患者さん一人ひとりに対する処置をします。そして薬を出す場合に作られるものが、「処方箋」。トレーナーも一人ひとりに対してトレーニングメニューを考慮したいので、私は「トレーニング処方」というイメージを常に持っております。

トレーニングをしたい!!するべきだ!!と選手が思ってくれるのであれば、それは非常に良いことだし、必要な事です。が、よりトレーナーを活用するのであれば、先ほど上げた要素は常に言えるように。私が選手のトレーニングを見る時に必ず、今のフィジカルの欠点は?どうなりたいの?どういうプレーをしたいの?と、常に聞きながらトレーニング指導をしています。あくまで個人ベースでトレーニングというものをとらえることで、よりパフォーマンスアップや怪我の予防ができるものと信じ、日々励んでおります!!