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2018.04.18

【S.A.T.Cブログ】バランスと筋力トレーニングを同時に行う

 今日も朝からトレーニング!!田村プロに至っては、東京オープン中。本日は雨で流れたため、明日試合にもかかわらずきっちりトレーニングを行いました。今回は、本日のトレーニングで行った、バランスと筋力トレーニングを同時に行った例を紹介します。まずは動画をご覧ください。

 動画後半のジュンは、絶賛股関節の柔軟性向上に励んでおります。今回のメインは小野田プロのトレーニング!!筋力トレーニングとして、ランジをしています。ランジは太ももやお尻を中心に鍛える代表的な下半身トレーニングです。今回の特徴は、前足にTRXを使っている事です。TRXを使うことで、敢えて不安定な状態を作っています。ただ上から吊るされているTRXに前足を入れていることで、安定している地面に足を置く上で行うランジより、筋肉にかかる負荷があがります。が、本当の目的はこれではありません。

 人は不安定な場所にいることで、安定している場所より身体を安定させようとします。例えばつり橋や船の上、電車が揺れたときなど、その場所になれていない人は、自然と身体を踏ん張ろうとするはずです。テニスは相手のボールに対して、前後左右走らされたり、逆を突かれたり、バランスを崩されるケースが多々あります。相手にバランスを崩されそうになっても、如何にバランスよくボールを打てるか?!テニスプレーヤーにとって、大事な要素の一つです。その為、テニスプレーヤーに対するトレーニングを行う時、バランスに重きを置いたトレーニングを良く組み込みます。

 そしてもう一つ。トレーナーがトレーニング指導する際、トレーニング指導と同時に身体の評価をしています。テニスコーチがレッスンをする時、練習メニューを作るのと同時に、選手や生徒の打ち方や身体の使い方を考察し、指導することと一緒です。今回の例で言えば、小野田プロにバランスを強調させたランジをする事で、身体がどのようなエラーを起こすか?!単純にバランスを崩している、という事で終わらず、どのようなバランスの崩し方をしているか?!バランスを崩させることにより、その選手その選手の身体の癖を読み解くことができ、身体の使い方の指導をする事ができます。小野田プロは流石で、このトレーニング中、大きなエラーはありませんでした。

 今回は前足をTRXに置いたランジですが、様々あるバランスの一つ一つにトレーナーは意図してメニューを作っています。選手や生徒自身も、ただバランストレーニングを行うのではなく、そのメニューを作っているトレーナーに意図と、エラーが起こっているとしたら、どのようなエラーが起こっているかを、トレーナーに確認することをお勧めします。今後はエラーが起こった時の動画や写真を使って、それぞれの特徴や改善点を紹介できればと思っています!!