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2018.02.06

トレーニング経験のない方たちに向けたテニストレーニング

テニスだけという訳ではないのですが・・・。

去年の夏から始めたグループトレーニング。箕田ピラティストレーナーのクラスも、私が担当させていただいているグループも、徐々に参加していただける方々が増え、感謝感謝でございます。

私が担当しているグループトレーニングはテニストレーニングが中心。グループトレーニングを始める際、どのようにプログラムを構成するか考えました。

私が今までトレーニングを担当させてもらった対象はプロやジュニアなど、選手としてバリバリテニスをしている人が中心。

一方、グループトレーニングの主な参加者は主婦などのテニス愛好家です。強度や負荷などを変えたとしても、選手を対象としたトレーニングメニューをそのまま導入してもうまくいかないのでは?というのが考えの中心にありました。

決定的に違うのがトレーニングをする時間。トレーニングメニューにもよりますが、選手はテニスを中心に生活をしているので、トレーニングも毎日のようにあてる時間を作ります。しかし主婦やテニス愛好家は、仕事や家事などの時間を考慮したら、トレーニングに費やせる時間は選手に比べ絶対的に少ない。これを如何にクリアするかが大きな課題。

トレーニング導入で一番の壁になるものが、トレーニングはつまらない・・・、きつい・・・などといった感情です。もちろんトレーニング好きな人もたくさんいますが、私を含め、少ない時間をトレーニングにあてるよりは、実際のテニスをする時間にあて、テニスを楽しみたい!!というのが現状です。少ない時間で、且つ”おもしろくない”トレーニングをどのようにして結果を出すか。これが最大の難点。

トレーニングが好きでなくても、グループトレーニングを受けてくださる方々は、もっとテニスが強くなりたい!!というのは共通の願いです。そこで私は、筋力や柔軟性を向上させるトレーニングメニューではなく、コーディネーション、所謂身体の使い方を中心にトレーニングメニューを構成しました。

どのような身体の使い方をしたら、よりストローク力が向上するか?!どのような足さばきをすれば、フットワーク技術が向上するか?!現状の身体の使い方のどこに”無駄”な動きが存在しているか、といった具合に。日々レッスンなどでコーチ達に指導を受けておりますので、あくまで私はトレーナーとして。コーチとは敢えて違った視点から、身体の使い方の”専門家”として、身体の使い方のアドバイスをさせていただいております。

コーディネーショントレーニング最大の利点は即効性です!!同じ筋力・柔軟性・バランスでも、身体の使い方のエラーを指摘し、改善すれば、すぐに自分自身で変化を感じられることです。また、トレーナー視点での身体の使い方の”エラー”は、技術力向上だけでなく、怪我の予防にもなります。猫背でいれば、肩こりの比率が上がるのと同じように、身体の使い方の一つで怪我の予防を格段に上げることができます。テニスで言えば、手打ちがその代表例です!!

しかし、コーディネーショントレーニングですべてをカバーできる訳ではありません。当然、筋力や柔軟性、バランス等の能力は、テニス技術を向上するためには欠かせません。が、コーディネーショントレーニングを先に行い、変化を実感してもらえれば、プラスαを得るためには所謂”つまならい”基礎筋力などのトレーニングも必要ですよ!!と説明すれば、いきなり選手たちと同じようなトレーニングメニューを課すよりも、トレーニングに励んでもらえると、最近確信に変わって参りました。

一昨年の8月、今の場所に引っ越した際に、ざっくりとこのようなイメージはあっりました。ので、実際のオムニコートを敷き、狭いながらも手出しのストロークやボレーなどができる設計にしました。プロジェクタースクリーンも設置したので、動画撮影をし、スイングやフットワーク動作を確認しエラーや改善点を指摘し、すぐまたコーディネーショントレーニングができるようにしました。

トレーナーの仕事は多岐に渡りますが、その中でトレーナーはモチベーターとしての役割も大きいと思っています。如何にトレーニング対象者のモチベーションを上げるか?!その為には、トレーニング経験がない、もしくは少ない方にコーディネーショントレーニングからの導入が効果的と思っております。

また、グループトレーニングは一人ではくじけてしまうトレーニングもみんなでやることで、達成することができます。写真は先日のグループトレーニング風景です!!こんな偉そうに言っている私が、本当はトレーニングしなければなのですが・・・笑

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